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清滝峠の事故
- 1: 黄色のディオ : 2013/08/26 07:52
- 土曜日の深夜、その事故は突然に・・・。
- 2: 黄色のディオ : 2013/08/26 07:55
- 序章
あれは、新学期も始まり…落ち着きはじめた5月中頃の土曜日の事。
俺はちゃーとレビンで清滝に遊びにいった。
時間は夜中の1時過ぎ…。
攻めるんやなく…誰か連れでも走ってないかなぁて見に行く感じ。
清滝を下った一角の溜まり場に行ってみた。
そこは自販機が並んだ、民家の真ん前やけど…ポリが来ても判りやすく、最悪入り口を押さえられても細い路地を抜けれる逃げ道があるから…俺らが重宝している溜まり場や。
この時期になると…走り屋の存在が減っていて…走り屋ブーム自体が下火になってきており…峠には原チャリの走り屋しかいなくなり始めていた。
外環から上がり…山裾から清滝に入り…軽く流しながら峠を駆け登っていく。
土曜日の清滝は、4輪がメイン。
しかしその日は、チラホラと原チャリで攻めてる姿も目立っていた。
そして、上のUターン場を越えて…下りきり…出光の交差点を左折し溜まり場へ向かう。
この話しは…俺が青春を終わらせる事になった…ある衝撃的な事件の…ツラい思い出話しの序章です。
- 3: ↑ : 2013/08/26 12:45
- 続き読みたいな(*^o^*)
- 4: 黄色のディオ : 2013/08/27 07:43
- 人物像
清滝の溜まり場に着くと…
見慣れぬ顔ぶれの中に、見知った顔がいた。
岡田公明。
通称…おかだ…
岡田は俺らと同いで…枚方に住んでる。
でも昔からの知り合いやなく、阪奈で連れになった走り屋仲間や。
『おぅ岡田ぁ。』
『おぅ、お前らは今からかぁ?』
『いや、今日は車やねん』
『そかぁ』
岡田はNSRも持ってるんやけど…原チャリを操る方が抜群に上手く、
その日もフルチューンナップされたJOG-Zで来ていた。
一応、【夜光薄命】やったかな・・・まぁ他のチームに所属している形に
なってるんやけど…ここは俺らみたいにチーム行動をあまりせーへんから
ソロで活動している様な状態やった。
- 5: 黄色のディオ : 2013/08/28 07:54
- 約束
『岡田も今から走んのかぁ?』
『いや、俺、もぅちょいしたら帰ろかぁ思てんねん』
『なんやぁ、えらい早いやん』
『明日、朝からバイトやねん』
岡田は車の整備関係の専門学校だか短大かなんかに進学し…スタンドのアルバイトを続けていた。
『そかぁ…来週も来るんか?』
『来週も行くで』
『阪奈は最近行ってへんのか?』
『阪奈はもぅしんどいわ。だから土曜やな』
金曜が阪奈Dayで土曜が清滝Dayという意味や。
阪奈がなんでしんどいかというと…阪奈はアップダウンの高低差が激しく…
高速コーナーが多い長距離コースやから…原チャリではどうあがいても単車には勝てへんから…
しんどいっちゅう事や。
『んなら来週、俺らも見に来るわ』
『来週も今日みたいに早目に上がるぞ』
『わかった。んなら早目に来るようにるわ』
『んならまた来週土曜なぁ』
『おぅお疲れぇ』
笑顔で見送り…岡田は帰っていった。
俺とちゃーも、しばらく溜まり場にいたが…程なくして、帰宅の途についた。
- 6: 黄色のディオ : 2013/08/29 08:05
- 野鳥園
時は流れて…翌週の土曜日。
夜の10時頃にちゃーが、愛車レビンで迎えにきた。
『○○ちゃん、野鳥園行こうぜ』
『おぅ、行こかぁ』
俺らはドリフトの聖地、南港の野鳥園に向かった。
『そういえば、先週岡田に来週清滝に行くわってゆうたよな』
『まだ清滝(時間が)早いやろ。帰りに寄ったらえぇんちゃう?』
『そやな』
俺らは…女っ気ゼロのむさ苦しい野郎2人で…夜のドライブを楽しんだ。
下道をひた走り…ATCを越えて、野鳥園に到着。
しばしの間ドリフトを堪能する。
12時を過ぎた頃に、ポリが来たっていうガセネタが広まり…一旦チリヂリになりパフォーマンスが停滞した。
俺らも一旦野鳥園を離れ…辺りを車で流す事にした。
『どうする、ちゃー?』
『どうしよかぁ?1時間ぐらいは再開せぇへんで』
『そやなぁ』
『岡田んとこ行こか?』
『そやな。んなら清滝に向かってくれ』
『やらしい事せんといてや』
『してもええけど、別料金やで(笑)』
『おぉ…金とんのかい(笑)』
『まけといたるわ(笑)』
『んなら頼むわ(笑)』
…こんなくだらん会話をしながら…俺らは週末の夜を楽しみ…
ハイテンションで清滝を目指す事にした。
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