・魔界伝説・
141:まお改 ◆z81gXHd6h.:2014/06/02 13:16
走るのが好きで好きで好きでしょーがない人。
免許取たての頃はまおもそうだった。
愉しくて愉しくて仕方がなかった。
一人で何も恐れずにどこまでも走りに行ってた。
初心者マークを着けた車に乗った二、三人組の若者
夜の山をドライブ、そんな様は昔の自分を思い出した。
懐かしかった。自分にもあんな頃があったなぁ〜と。

あれから何年もの歳月が流れ、今、ここにいる自分を見つめると、
どうして…?
そんな言葉しか浮上しない。ガラリと変わり果ててしまった。
色んな事を学び経験し知ってしまった。
軽率に振る舞えない行動、重い責任、許されない境地
総ては一瞬に魅せられた…。儚く甘い蜜の味に騙されて。

五十路は軽く越えてる、前盛期から現在もバリバリの大先輩が語ってくれた詞の一節に、
『走りに命を駆けてみたかった』
とあった。その言葉の意味がどーゆーことなのかも…
今、私が座っているシートからも踏ん張る足下からもジリジリ伝わってきた。
タイヤの動き、傾く車体、軋む骨格、見据えた挙動、的確なハンドリング、無駄のない走り。
感覚的には遅く感じても他人には決して真似出来ない彼の走り。
私が彼の世界に踏み入れた。
同じ時空間で共鳴し合う二体、その傍ら空気の様な私は一瞬に魅せられた。
飾りない言葉
理解は限界を広げていく
「どうして…」それは答えじゃないよね。



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