伊●湾岸MIDNIGHT♪
119:感動するハナシ:2004/04/26 13:24
| 小学4年生の頃かな。
| 出たばっかりのスープラって車を親父の仲間の次男坊が買って
| 時々乗せてもらったっけ。
| 初めて乗るターボ車の走りが凄く面白くてカッコ良くて、
| 兄ちゃんが来る度に「乗せて!乗せて!」と言ってたっけ。
| どんどん車のあちこちが改造されて、とんでもなく速い車になってさ。
| 最後はその兄ちゃん、病気で亡くなってさ…
| スープラが暫くして売られたって時は泣き叫んだよ。
| 「どうして兄ちゃんの車、売っちゃったの!!」って。
| スープラ=兄ちゃん、って感じがしてて。
|
| それからもう10年。免許を取って運転に慣れた頃に親戚の叔父さんが
| 車を買う仲介をしてくれて、紹介された車がスープラだった。
| もちろん即決。大して高くなかった。
| それを兄ちゃんの家族に見せに行ったら、家族全員ボロボロ涙を流してた。
| 兄ちゃんを思い出して泣いているにしちゃオーバーかな、と思っていたら
| 親父さんが半泣きで、敷地内にある古ぼけた物置きを指差して
| 「あれ、使ってやってくれないか?」って言った。
| 漏れは全然意味が分からないまま物置きを開けたら
|
| あの兄ちゃんがスープラに付けていたパーツがギッシリと。
|
| 漏れも泣いたよ。大泣きした。
| 「ボウズがいずれスープラを買うだろうから、その時にあげてくれ」と
| 病床の兄ちゃんは言っていたそうだ。そして手放す時に全てパーツを外して保管してくれていたのだ。
| そうして今、兄ちゃんがくれたパーツを組んで漏れは走っている。
|
| 兄ちゃん。やっぱり兄ちゃんのスープラは速いんだね。
| どんな凄いパーツ付けても、兄ちゃんの走ってた時代には戻れないや。
| でも、ちょっと変わっちゃったけど
| 兄ちゃんが走ってた世界は良く見えるよ。
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